企業型確定拠出年金をお勧めする理由（加入者）

企業型確定拠出年金（企業型DC 企業型401ｋ）
をお勧めすると言っても
勤務先に企業型確定拠出年金がない場合には
そこで勤務している皆様は
そもそも選択することができません。

 

企業型確定拠出年金（企業型DC 企業型401ｋ）
の制度がない会社等に勤務している皆様の中には
個人型確定拠出年金（iDeCo)に加入していることもよくあります。

 

企業型には選択制確定拠出年金（選択制DC 選択制401ｋ）
という運営の方法があって、
そこで働いている従業員の皆様に加入するかどうかの選択権がある場合があります。

 

この選択制確定拠出年金（選択制DC 選択制401ｋ）
に加入するかどうかは
次のメリットとデメリットによって判断していただくことになります。

 

＜メリット＞
�@企業型においては、各種手数料は事業主負担となる
個人型では各種手数料が発生する場合には
手数料は加入者が負担しますが
企業型では事業主負担となり、加入者の負担はありません。
（一定の年齢に達した後は加入者の負担となることもあります。）

 

�A企業型は個人型よりも拠出の限度額が大きい
企業型の規約にもよりますが、
他に企業年金がない場合には拠出限度額は55,000円
他に企業年金がある場合には拠出限度額が27,500円
となります。
一方、個人型では
会社員等の拠出限度額は23,000円です。

 

�B税金だけではなく、社会保険料等の金額も少なくなる
選択制確定拠出年金の場合には、
加入しないときには掛金相当額が
前払退職金として給料の金額に加算して支給されます。
この前払退職金には税金や社会保険料等が
通常の給料と同様に算定されます。

 

加入するときにはこの前払退職金相当額が
確定拠出年金の掛金として拠出されます。
この部分は税金や社会保険料等の計算の対象外です。

 

�C転職の際に次の会社に引き継ぐことができる
転職の際には、もし次の会社に企業型確定拠出年金があれば
運用資産を引き継ぐことができます。
（これをポータビリティといいます。）
もし次の会社に企業型確定拠出年金がなければ
個人型確定拠出年金とすることができます。

 

会社の役員や医療法人等の理事の皆様も加入できるので
同様のメリットが生じます。

 

＜デメリット＞
�@一定の年齢に達するまで引き出せない
企業型確定拠出年金（DC 401ｋ）は一定の年齢（60歳〜65歳）
に達するまでは引き出すことができません。

 

�A社会保険等の給付が下がることがある
雇用保険・労災保険・健康保険等の給付は、
保険料等が下がる分だけ少なくなります。

 

※選択制確定拠出年金（選択制DC 選択制401ｋ）を導入すれば
あらかじめ予測できる場合に掛金の変更を行うことによって
リスクを軽減することも可能です。

 

また、
一般的にはメリットがデメリットを上回ると判断されることが多いようです。